はじめに
注文住宅でもリノベーションでも、必ず悩むのが「キッチンの選び方」。
私は実際に、注文住宅とリノベーションの両方を経験しましたが、どちらのときもキッチン選びには相当時間をかけました。
その中でわかったのは、
「見た目や価格だけで選ぶと、あとから細かい後悔が出てくる」ということ。
本記事では、そんな私の実体験をもとに、
- キッチン選びで後悔しないための5つのポイント
- 注文住宅とリノベーションでの選び方の違い
- メーカー比較の体験談(※後半で紹介)
をわかりやすくまとめました。
これからキッチンを選ぶ方にとって、失敗しない判断のヒントになるはずです。
キッチン選びで後悔しないために知っておくべき5つのポイント
① 見た目だけで選ばない
おしゃれなキッチンに憧れる気持ちはよくわかります。
ですが、デザイン性だけで選ぶと使い勝手に後悔する可能性が高いです。
SNS映えするような見た目に惹かれても、日々の料理・掃除・収納のことを考えると、
機能性や動線の良さを重視すべきです。
実際、私が注文住宅のときに採用したキッチンは、見た目重視で選んだ結果、
後から「調味料の収納場所が不便」「ゴミ箱の置き場に困る」など、細かい後悔が残りました。
② 掃除のしやすさは超重要
キッチンは毎日使う場所=毎日汚れる場所です。
特に「排気口の掃除がしにくい」「ステンレスの油汚れが取れない」といった小さなストレスが、
積もるとキッチン自体への満足度を下げてしまいます。
掃除のしやすさで選ぶなら、段差の少ない天板・フラットなIH・引き出しの掃除性などが重要。
私はリノベーションのとき、掃除のしやすさを意識してキッチンを選び、
明らかに使い勝手が良くなりました。
③ 収納力は想像以上に差がある
キッチンでのストレスの多くは、「収納しきれない」「取り出しにくい」ことにあります。
- 吊戸棚が高すぎて使いづらい
- フライパンが立てて収納できない
- 調味料スペースが狭すぎる
メーカーやグレードによって、収納の工夫・容量・レイアウトの自由度は大きく違います。
カタログだけではわからないので、実際にショールームで開けて使って確認することが大切です。
④ 素材によって印象と耐久性が変わる
キッチンの印象は「扉面材」と「天板の素材」で大きく決まります。
- ステンレス → 無骨で機能的、耐久性◎
- 人工大理石 → 柔らかく明るい印象、水垢には注意
- メラミン素材 → コスパ重視、カラーバリエーション豊富
見た目と価格だけでなく、生活スタイルや掃除頻度に合った素材を選ぶことで、
長く満足できるキッチンになります。
⑤ ショールームでの確認が必須
カタログやWEBだけでは、使い心地・引き出しの重さ・高さ感覚などが伝わりません。
実際にショールームで:
- コンロに立って手元が見えるか?
- 引き出しのレールが重くないか?
- ゴミ箱の置き場は確保できるか?
などを体感することで、「これなら毎日ストレスがない」と確信して選ぶことができます。
注文住宅とリノベーション、それぞれのキッチンの選び方の違い
リノベーションは“制約内での工夫”が必要
リノベーションの場合、既存の排水管・ダクト・構造の制限があるため、
完全自由とはいきません。
そのぶん、「今あるものを活かしながらどうベストを作るか」という視点が求められます。
私がリノベで選んだキッチンは、壁付けから対面に変更したものの、
配管ルートの制限で引き出し位置や収納に制約が出ました。
ですが、その範囲でベストを尽くす設計にして満足しています。
注文住宅は“自由な設計=迷いやすい”
一方、注文住宅ではほぼすべてが自由に設計できます。
これがメリットでもあり、「決めることが多すぎて迷う」という落とし穴にもなります。
- キッチンの向き(壁付け・対面・アイランド)
- 家事動線(パントリー・洗面との繋がり)
- 食洗機のサイズ・設置方法など
私自身も、選択肢が多すぎてショールームで3時間以上悩んだ経験があります。
自由だからこそ「自分たちの暮らしに合ったスタイル」を明確にしておくことが重要です。
▼関連記事「中古+リノベーションの費用や予算の考え方」
注文住宅・リノベーションでよく使われるキッチンメーカー
1. タカラスタンダード
- ホーロー素材の収納・扉が特徴的
- 掃除のしやすさと耐久性で人気
- デザインは少しクラシックだが機能重視派におすすめ
おすすめ商品:
レミュー:ホーローの最高級モデル。高級感と耐久性の両立
トレーシア:デザイン・機能のバランスがよくリノベーションでも人気
2. クリナップ
- ステンレスキャビネットの清潔感と耐久性が魅力
- ラクエラなどコスパ重視モデルも充実
- 中〜上級者向けの提案にも使いやすい
おすすめ商品:
セントロ:料理好きに好評な高性能モデル。機能性も抜群
ラクエラ:価格を抑えつつ、収納や清潔感がしっかり確保されている
3. LIXIL(リクシル)
- デザインのバリエーションが豊富
- セラミック天板や収納力で支持されている
- ハウスメーカーでも標準採用が多い
おすすめ商品:
リシェルSI:セラミック天板が魅力。高級感と実用性を両立
シエラS:コスパ重視のエントリーモデル。リノベーションにも最適
4. パナソニック
- 家電連携や照明計画も含めたトータル提案が得意
- コンロや食洗機などの内蔵機器の性能が高い
- ハイグレード志向の方に向いている
おすすめ商品:
Lクラス:パナソニックの最高グレード。デザイン性・機能性ともに業界トップクラス。料理が楽しくなるキッチン。
Sクラス:ラクシーナ後継の中〜上位グレード。収納力や機能のバランスが良く、リノベーションにも適したモデル。
5. TOTO
- 人造大理石や水栓周りの品質が高い
- トイレや洗面のイメージが強いが、キッチンの評価も◎
- シンプル志向のリノベーションに好相性
おすすめ商品:
ザ・クラッソ:シンプルで上質。水回りに強いTOTOらしさが光る
ミッテ:コンパクトでリノベーション向き。必要機能をしっかりカバー
実体験から感じる「メーカー選びで後悔しないためのコツ」
- キッチンの小物や洗剤を置いた状態を想定して決める
ショールームではおしゃれに見えるように展示していますが、実際にキッチンに置かれるものも
想像しながら、決めると実生活との差がなくなります。 - デザインだけではなく機能も重視する
デザインは飽きることもありますが、機能は買い替えるまで影響が出てくるため - 各メーカーのショールームで“触って比べる”のが一番
まとめ:自分の「暮らし方」に合ったキッチンを選ぼう
キッチンメーカーはどこも一長一短。大事なのは、「自分の暮らしに合う」かどうか。
私は注文住宅でもリノベーションでもたくさんの施主様にご提案してきましたが、最終的に満足度が高い人は“納得して選んだ人”です。
まずは気になるメーカーをチェックして、ショールームで実際に体験してみるのがおすすめです!
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