注文住宅における「坪単価」の落とし穴とは?よくある誤解と注意点をプロが解説

家づくり

1. 坪単価とは?

住宅購入を考え始めると、必ず耳にするのが「坪単価」という言葉。
「坪単価 × 希望の坪数(延床面積)」で建物本体のおおよその金額がわかるというもので、家づくりの目安としてよく使われます。

例えば「坪単価60万円で30坪の家」なら、建物価格は1,800万円というイメージです。

私がハウスメーカーの営業をしていた頃も、「坪単価だけ教えてほしい」というご相談は非常に多く、むしろそれだけ聞いて帰るお客様も珍しくありませんでした。

しかし――
この「坪単価」には注意すべき点がいくつもあります。


2. 坪単価の注意点

● 注意①「何に対する坪単価なのか」は会社によって違う

坪単価には、以下のように定義が統一されていない問題があります。

  • 建物本体価格だけ?(諸費用・外構は別?)
  • 延床面積で割る?施工床面積で割る?ロフト・吹き抜けは?
  • 基礎・小屋裏・玄関ポーチなど含まれてる?

つまり、A社とB社で同じ「坪単価60万円」でも、内容がまったく違うということも。

👉「坪単価はいくらですか?」と聞くときは、「どこまで含まれていますか?」と必ずセットで確認しましょう。


● 注意②「標準仕様」がどのレベルかによって大きく変わる

同じ坪単価でも、標準仕様がローコスト仕様か、ハイグレード仕様かで価格はまったく変わってきます。

  • システムキッチンはどのグレードか?
  • 外壁はサイディング?タイル?
  • 床材は無垢?フローリング?

後からオプション追加が必要になる仕様だと、見積もりはどんどん膨らみます。


● 注意③「本体価格以外」の費用が大きい

注文住宅には、本体価格とは別に以下のような費用も発生します。

  • 外構工事費
  • 地盤改良費
  • 屋外給排水工事
  • 設計費・申請費用・照明・カーテンなど

この「別途工事費用」が数百万円規模になることもあります。
坪単価だけを聞いて計画を進めてしまうと、最終的に総額を見たときに「聞いていない費用」として後悔するリスクが非常に高くなります。


● 注意④「営業トークとしての坪単価」には気をつける

特にモデルハウスなどでは、「坪単価◯万円です!」と安く見せて、あとからどんどん仕様変更や追加費用が発生するケースも。

「今ならキャンペーンでこの価格です!」といったセールストークも、内容と条件をしっかり確認しないと、あとで後悔につながります。


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まとめ|坪単価だけで家づくりは判断しないで

  • 坪単価は会社によって中身も定義もバラバラ
  • 本体価格に何が含まれているのかを確認するのが鉄則
  • 総額(オプション・外構・諸費用込み)で判断することが失敗しない家づくりの第一歩です

「坪単価60万円」は、安い?高い?――
その答えは、あなたが希望する家の仕様と費用のバランスによって変わります。

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