はじめに
「中古マンションを買って、理想の空間にリノベーションしたい!」
そんな希望を持って物件を探す方が増えています。
でも実は、
**「全部自由にできるわけではない」**という事実をご存知でしょうか?
本記事では、リノベーションで“できること・できないこと”や、中古マンション購入時に注意すべきポイントを解説します。
リノベーションでできること・できないこと
間取り変更
• 基本的には専有部(自分の部屋の中)なら間取り変更は可能。
• ただし、壁式構造のマンションでは壊せない壁が多く、間取り変更の自由度が大きく制限されることも。
水回りの移動
• 排水の勾配や配管の位置によって制限あり。
• 特にトイレ・お風呂・キッチンの移動は階下への影響もあるため、物件ごとの確認が必要。
床・壁・天井の素材変更
• 無垢フローリングやタイル貼りなど、仕上げ材の変更は比較的自由。
• ただし、**遮音規定(LL値)**など管理規約による制限がある場合も。
サッシや玄関ドア
• 共用部分のため、勝手に変更できない。
• 二重窓などはOKの場合もあるが、管理組合に確認を。
リノベ可能かどうかを判断するポイント
構造形式
• ラーメン構造:柱と梁で支える → 間取り変更しやすい
• 壁式構造:壁で構造を支える → 壁を壊せない → 間取り変更が難しい
管理規約
• 音の規定、工事時間、使用可能な床材などの制限あり。
• リノベを前提に購入するなら、契約前に規約を確認。
専有部と共用部の境界
• リノベで触れられるのは専有部まで。
• サッシ・玄関ドア・ベランダの外側などは共用部なので注意。
配管の状態・修繕履歴
• 古い物件は配管が老朽化しているケースもあり、リノベ時に想定外の出費があることも。
購入前にチェックすべき3つのこと
1. 構造が「壁式」か「ラーメン構造」か
• 希望の間取り変更が可能かどうかを左右します。
2. 配管や給排水経路の劣化状況
• 管理会社や設計士に確認、必要ならインスペクションも◎
3. 管理規約と修繕積立金の状況
• 直近で大規模修繕予定があると、リノベ時期に制限がかかることも。
理想のリノベを実現するためにおすすめの進め方
リノベ前提で物件を探すなら「プロと一緒に探す」がベスト
• 不動産会社と設計士がチームになって動いてくれる会社もある
• 「買ったけど想定のリノベができなかった」…を避けられる
購入前にホームインスペクションを活用
• 目視で確認しづらい配管・天井裏などを専門家がチェック
• 中古物件なら“お守り代わり”に入れる人も多い
▶ 中古マンション購入+リノベーションの流れと注意点を徹底解説
まとめ
リノベーションは夢のある住まいづくりの方法ですが、
「できること・できないこと」をきちんと知っておくことが成功のカギです。
• 壁を壊せるか?水回りは動かせるか?
• 管理規約で制限はあるか?
• 専有部と共用部の違いは?
これらを確認したうえで進めれば、理想のリノベが現実になります。
中古購入+リノベを前提にしている方は、まずは専門家と一緒に「物件選びから」始めてみましょう。
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